2008年12月アーカイブ

直火で米を炊くというのは、何ともうまいものである!米は水と容器そして熱があれば空き缶でも、竹筒でも炊けるし、10万円の電気炊飯器でも500円の土釜でも炊ける。

ところが、炊き方やどんな炊飯器具を使うかで驚くほどむご飯の味が変わってしまうから面白い・・・

ここでは、良質な米を使う事を前提での炊飯をお話します。何故か・・・最初から割れている米や、粒の揃っていない米、保管や精米の悪い米は研ぎ方も炊きかも同じにしてしまうと不味い米が不味いご飯になってしまう!そんなお米までについてどうするかをお話していては前に進まない為、良質米である事が大前提での炊飯方法で「めっちゃう米」ご飯に挑戦しましょう・・・今回は、土釜と羽釜を例に取上げていますが、土釜は物にもよりますが基本的に粒張りが強くシッカリ目に、羽釜は粘りが強くモッチリと弾力のある炊き上がりになります。自分の好みでどんな釜で炊くか決めるのがまず第一歩・・・

 お願い・・・

勝手にコピーをして、販売等やネット上、ペーパーに落として当店のページを使っている人が居ます。許可なく使う事は違法ですのでくれぐれもご注意!酷い人は勝手に人の名前まで使いながら漢字を間違えているという人も・・・本来は、お客様だけにこっそり教えたいのですが、それではお米の消費が増えて専業農家が継続できる日本にならないし・・・だから、少しでも多くの人に、美味しく沢山食べてもらうためにUPしています。

質問だけの問い合わせにはお答えできませんので「ごめんなさい!」お米が不味い、炊飯器を変えて不味くなったなどの問い合わせを頂きますが、よくよく聞いてみると他で買ったお米やもらったお米が不味いと怒られてしまうことも。延々と話される方も居て、チョット困ってます。    

詳しい説明問い合わせはお客様に限らせていただきます。            無断転写禁止ですから

 

計量.jpg 水を張る.jpg洗米1.jpg 
まずはキッチリ計量する事。品種等の粒のサイズによって容積では誤差が生じる、又すり切りといってもやり方で誤差が出てしまうので、1合を150gとして計算。3合炊くなら450gで炊飯。先にボールに水を張る、洗米の基本は【手早く、優しく】ザルを中に居れ使いますが、ザルはパンチ穴の小さい目のザルか、網目の細かいザルを使う事。お米の大切な烏口のトガッて居る部分を割らないために・・・!お米を入れたら、3~4合なら1分程度で全ての洗米を終わらせるほど手早く。水の入ったボールに米を入れて泳がすように洗う・・・これはぬか切れが良く保管の良いお米だからこれで良いのです。
洗米2.jpg洗米3.jpg ザル上げ.jpg
 ゴシゴシやる必要なんか無い・・・米の周りの遊離糠は1~2回の洗米で落ちてしまう。後の2回は米肌を整える為の仕上げの洗米みたいな物。「トータル4回程度の洗米」 水が透明になる必要は無い、研げば研ぐ程、澱粉が流失して何時までも白く濁ってしまう。但し、夏場や保管が長く劣化気味のお米は1~2回濯ぎを多くしよう。 ザル上げ、水切りは5分以内。ザル上げ=吸水ではありません。長時間の放置はお米に亀裂を入れ、熱の入りがまばらになったり、食感が崩れます。ワザと放置する炊飯技法も確かに有りますが・・・
計量水.jpg計量水2.jpg平らに.jpg
 キッチリ水を量る。水加減は炊飯量や米質等により異なりますのでお米の購入先に聞くのが一番です。基本はお米に対して1.2倍の重量です。新米は新米水加減ページを参考にして下さい。 釜サイズの、6~8割の量で炊く!これは非常に大切。プロの料理人は調理の量で鍋のサイズを選ぶのは当たり前。大は小を兼ねません。熱の入り具合、水の高さ、沸騰加減が異なる為美味しく炊き上がりませんのでご注意を・・・

 本来は、別容器等でじっくり吸水。冷たい水、又は冷蔵庫で・・・2時間以上

「その理由は、ご飯を科学する等のページを参考にして下さい。」

炊飯.jpg炊飯羽釜.jpg沸騰土釜.jpg

 強火で一気に炊飯と言いたい所ですが、これも同じ土釜でも材質・焼き等により異なります。およそ8分~10分で沸騰する火加減で。わりと重たいシッカリした土鍋ほど最初の火は強くてもOKです。

 羽釜も同様、材質により異なりますが土釜よりは熱上昇が早いので中火の強を目安におよそ8分~10分で沸騰する火加減で。蓋は重いほど圧力がかかりモッチリと炊き上がります。蓋が軽い場合は重石などを置いて対応するのも良い。

 どちらも同じですが、同じ水加減でも短時間に沸騰させれば「火が強い」硬めに、長ければ「火が弱い」軟らかめに炊き上がります。

土釜の場合は周りに吹きませんが、蒸気の出方で判断できます。

沸騰羽釜.jpg弱火で煮る.jpg蒸らし.jpg
 シッカリむ沸騰させる。上記が上に立ち昇り吹いてきたら少し火を弱めて、周りにおねばを撒き散らしている状態で1分。これがうまいご飯にしてくれる。「理由は長くなるので書ききれません・・・」弱火で8分~10分。土釜の場合は火を切ると説明書に書いてある物も多いのですが、5分程度は弱火でかけた方が良い場合が多いです。 湯気が少なくなり、ほんわりと上に立ち昇るようだと、中の水分もほぼなくなってきています。最後に、強火を1分程度。もう一度余分な水分を飛ばし、おこげを作る。音と香りで判断するのが一番。
飯切り1.jpg飯切り2.jpgじっくり蒸らす.jpg
 火を消して、5分蒸らしたら「飯切り」して水分を飛ばし、天地返し。この時ご飯をつぶさないよう切り混ぜてください。 飯切りは、ものすごく大切。周りに張りを与え、艶も出ます。やらないと回りがベチャつき、釜の上下で食感の異なるご飯になってしまいます。それは、電気釜も同じです。 もう一度、10分蒸らすのがふなくぼ流。炊きたてで全て食べるならまだ良いのですが、おむすびや冷や飯になった時に格段に変わるのです。ホント・・・
炊き上がり.jpgおこげ.jpgおむすび.jpg
 これぞ、おいしいご飯。まず、そのまま一口、軽く握って荒塩をふりもう一口、そしてお櫃に移し、そこのおこげに醤油をたらしてもう一口。日本人だなぁ~と思える至福の時です。 おこげは、焦がしてしまえば苦味ですが、旨味の固まりです。その上ご飯全体に香りを行き渡らせてくれる、極上の演出をしてくれるのです。 あぁ~、うまい・・・


 

 
●米屋の常識を知らないそこからスタートした・・・



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何も米について知らない男が、父の他界をきっかけに家業を廃業する為に家に戻った。借金の整理と廃業の手続きに3年、廃業手続きが終わりかけ最後に他界前に許可の下りた米屋だけが細々と残っていた。

整理が付いたら料理の世界に戻るつもりだった・・・
そこに平成5年の大凶作が襲ってきた。
とにかく、世間は米パニック・・・
やる気の無い米屋も仕方なく伝を辿って米を探したが、業界を知らない米屋は四苦八苦、金も無い売ってくれない、やっと抑えたら、モット高く買ってくれる相手に売られてしまう。なけなしの金を支払ってお米を抑えたら、値が上がった分安いからと残りを売られちまったり散々でした。・・・これが治まったら米屋やめよぅ~


 


 

●なぜか米屋を続ける事になっちゃった・・・借金からのスタート


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通常自分で事業を始めれば当たり前ですが、銀行に信用も無い200万の融資も断られた男が借金背負って汚い店で米屋をスタート!とある米屋の勉強会に入会・・・勉強にはなるが何故かしっくりしない。チラシを蒔けば泣けなしのお金で買った軽自動車のタイヤを何度かパンクさせられ。卸の営業は「お前の所から買ったわけでもない米の上に平気でバックを載せ」椅子にふんずり返り「おたく何俵売ってるの・・・」こんな悔しい思いは始終。
ついに「切れた・・・・」そんな時にある人との出逢いが今の原点

 


 

ある人と出逢っていなかったら僕は米を続けていなかった・・・

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ある方に、「ふなくぼさん、自分の好きにやりなさい・・・・人は損得で集まる人と、その人が好きだ心地よいから集まる人と2通りある、あなたが好きな人達がきっと集まるよ・・・」と教えてくれました。
それから、米業界は気にせず料理人の自分の感覚で産地を周りを始めたました。と言ってもお金も無いのでレンタカーを借りてお米を取りに行きながら、産地の倉に入っているグループの方達の米を好きに見せてもらい、何とか良いお米を持ち帰る為に自分の五感で「玄米を見て、カジリ、臭いをかぎ・・・」そんな失敗と成功の積み重ねが、機械を使わず自分なりの米の目利きを覚えた原点です。



 

●今考えると目茶苦茶で無謀な事をやってました・・・

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大した設備も無いから、毎日手篩いをしてお米を選別していました。販売量がそれ程少なかった・・・!でもその時に嫌でも米をジックリと見るようになった。なぜ同じ産地でも同じ品種でも味が違うのか、何故同じ米でも精米の仕方で味が違うのか・・・
毎晩・毎日色々な実験を始めました・・・
でもその頃は、お米だけでは生活できなかったのでクリーニングの取次ぎもやってました。その時教えてもらった事は接客の大切さでした。
次にぶち当たったのが、同じお米なのに「軟らかいというお客さんと、パサツクというお客さんが居る。同じおこめなのにある飲食店ではクレームニなる!何故・・・・

 


 

多くと方達との出逢いが、今の米屋を支えてくれている・・・

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それから、お得意様の飲食店の休憩時間に頼み込んで、炊飯させていただいたり、寿司の舎利きりをやらせて頂いたり、保管から残りご飯の使い方迄色々体験させて頂きました。その頃から徐々にお得意様を紹介して頂ける様になり徐々に取扱量も増え、考えの違いからお付き合いの無くなった生産者の方も居れば、新しい生産者の方との出逢いも沢山ありました。その頃私の背中を押してくれた方に、「ふなくぼさんが、そんな良い出逢いを出来る自分になったから良い人と出逢えているのですよ・・・・」と、それから数年、店もリニューアルして色々なお米を食べて頂ける様に1kg単位の量り売りに替え、袋売りを一切無くしその他の様々な取り組みを始めました。
平成16年その方が他界してしまった。それまでお米業界の方と殆んどお付き合いの無かった自分ですが、それを期に「米屋のコンクール」に出てみました。

 

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これからが本当に米屋としてプロとして試される時代なんだと思う・・・


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結果は、平成17年最高の「農林水産大臣賞受賞」後で聞いたのですが「推薦人なしで受賞したお店は始めてだとか・・・?」

※自分の炊飯が本当に消費者の方達に「美味しいと思っていただけるのか?それを立証する為に全く違う場所で、米屋と切り離しておむすび店「結庵」を開店したり。

※産地の生産者の方達と、美味しいご飯をお届けする為の土作りから、栽培、収穫、乾燥、保管等のトータルに品質向上をする為取り組みをしたり・・・
何故か生産者の間では、あいつは土を食い、稲の葉や茎を噛んで品質が解るらしいという噂になってしまった・・・?
米屋が生産者グループの勉強会に講師で呼んで頂けるというのも、昔の自分なら考えられない事。でも最初は生産者の方達に教わりながらスタートした事ですから少しでも恩返し・・・

※米質・炊飯や食べ方のライフスタイルを考えての精米品質の向上の様々な取り組み・・・
こんなに精米に拘っています・・・というのは好きではない!
料理人が俺は腕が良い・・・と自慢しているのと同じだから
お米のプロなら、家庭精米やコイン精米より数段上の精米を出来なきゃ生き残れない。タダ、精米でご飯の味が変わる事を知っている消費者は少ない・・・

※多くの炊飯テストや炊飯釜のテストなど・・・
多くの講習や産地等で出逢った、お米の様々な分野で第一線で活躍されている方達等にもお付合い頂ける事でどんどんお米の世界が広がって来ました。
様々な炊飯器が毎年販売される事で、炊飯器を変えたら不味くなった・・・という人も多く「これは困った事です」
モット、炊飯の事を伝えられるプロが増えないとマズイ・・・

お米やご飯に関わる事は、体が許す限り関わらせて頂いている内に、TVや雑誌等のマスコミ媒体にも年間15~25程度取上げていただいておりますが、なかなかキチンと「農業やお米・ご飯のことが伝わらない!」モットシッカリ、お米の文化や食・炊飯・農業の現状をキチンと伝えたいのですが・・・

「もう一箸食べてもらえるお米をお届けする」綺麗ごとではなく、其れによって専業農家が経済的にも成り立ち、若手が増える農業、美味しく安心して食べて頂ける事で各家庭が満足して納得頂けるお米をお届けし販売量が増えることで、モット多くのがんばる農家さんかのお米を契約出来るように努力して行きたいと思っています。

・殆んどのお米に関する資格を取得していますが、資格が大切なのではなく、その後どれだけ勉強・努力しているか!だと思います。今、頑張っている米屋は、みんなそれぞれの個性を生かして居ます。インターネットでこんな事を書き込むのはおかしいですが、是非頑張っている米屋に足を運んで対話をしてみて下さい。

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