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2014年9月

産地視察でぼやき・・・

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以下は私感ですので反論は承ません・・・

●今年もほぼほぼ産地視察を終え、今年の米価大幅下落を見て考える・・・

視察中にどんどん飛び込んでくる農協仮渡の金額。これじゃあ再生産なんかできないだろうと農家でなくてもそう思う。兼業農家は多少ましだが、専業はたまったもんじゃない。  政治的匂いも、これまでの過保護補助金政策の付けも様々な要因があるんだろうが、どう見てもこんな構図自体がおかしい。農協も県等の職員も数年前から若い職員は危機感を感じ、当店のような小さな店に訪ねてきた方も多いが現場に行き意見はいつも無難に退職したいロートルにつぶされる。

この数年産地を回りながら通りすがりの田んぼを見ると、リン酸・苦土不足らしい田んぼをよく見る。他人の田んぼなので稲を掘り返すわけにもいかないので根の状態は解らないが、葉や茎、粒の状態などから見て間違いないだろうしおそらく食べれば微量要素も足りていないだろう。 これは一部には兼業農家で高齢化により一発肥料を使うことが多くなったことで、天候に合わせ生育を見ながらの農業が出来ていない。そして米価の下落と肥料の高騰で粗悪な肥料や微量要素は入れていないことが原因だと思う。誰が食べるのかもわからない米を作っているのだからコストカットして収穫量を上げた方が得である。当然毎日田んぼへ行かないのだから地域や土質に合った水管理なんて出来るわけがない。そして地域の営農指導員も土壌分析はしていても稲なんてよく見てないし食べていない、これじゃ知識だけで役に立たない。

恐らく、来年はコストカットをし過ぎたもやし稲がたくさんはびこり年々土壌成分も枯渇して肥沃な土地なんて無くなってしまうかもしれない。そして、意欲がなくなっていることが最大の悪で、旨い米なんて作るより補助金もらえる様々な米を作る。そんなことをずっと繰り返してきたのに・・・天候による被害の補償は必要だと思いますが、それ以外は他の職業から見たらありえない。補助金無ければ米を作らないならやめればいいと思う。

●本来、お米の価格は消費者が最終的には決めるべきと思う・・・

安全性にどれだけ支払うか、この食味にどれだけ支払うか、このお店にどれだけの価値があるか等々・・・それらを反映して継続的な価格が決まるべきと思う。 一般消費者でも飲食店でも同じこと。今年は1㎏100円台の米も登場するでしょう。1㎏1,000円以上の米もあるでしょう。どちらを選択するかは買う側が決める事。そして売る側もどんな米を取り扱を自分で決めるのが当然。そして農家もどんな米を作るのかを自分で決めるのが当然です。どれだけたたいて安く米を買い売価は安いが利益の大きい米もたくさん出回るでしょう。ご飯も炊けない米屋も撤退すべきだし、お米ではなくご飯になって初めて田んぼの努力が報われるようなそんなお米を僕は取り扱いたいと思う。農家が勝手に肥料を変えたり削減するなら、米を見て買う買わないを決めるような取引となるでしょう。これが一般的。時間はかかるが、とことん話し合って品種や農薬制限ごとに3年先を見ながら契約栽培方針も決め作ってもらうのか。私は、今年も産地周りをしていて後者を取ることを更に決意した。「その代り、お互いがプロとして切磋琢磨しないと大変だけど・・・」

●これから農家も米屋も米を取り扱うもの全て戦国時代に入った・・・

少なくても、当店がお付き合いしている農家さんは「人間が食べておいしい、嬉しい、よかった」と思える米を作りたいと思っている。でも時代流されて方向を見失うかもしれない。産地周りを10数年続けていた間に長いところでは20年以上が立ち年を取りました。まだ後継者が居るところはいいが居ないところは厳しい。20代で知り合った生産者も30、40近くになってきた。私も50を過ぎて自分の立ち位置を変えるつもりもないので、「余計なコストはどんどんカットするけど味や安全性を損なうことは拒否する姿勢は変わらない」よう自分に言い聞かせている。それははたから見たら強硬に産地周りをしながら生産者と語る事田んぼに入ることが喜びであり、東京ではこんな生活したくないと思われるような昼間は精米 夜は東京駅で炊飯しお結びをにぎるという毎日を過ごしているからかもしれない。 天候が激変し食の体系が変わる中でも価値に見合ったお米を育ててもらい、それを当店のお客様たちが認めてくれなければ退場すれば良いと思っています。

 

 

農業試験場視察

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今年は、福井の農業試験場の視察と昨年に続き秋田の農業試験場を産地視察の合間に

立ち寄らせて頂きました。激変の天候と栽培技術や品種改良、特性と対策。今の日本の

食卓のご飯の現状や品種や栽培による炊飯特性などを研究員の方に伝えることにより

日本のお米や食、農業が少しでも良い方向へ行くように交流をしてきました。

秋田の試験場では今後も毎年立ち寄らせて頂き情報交換させて頂く事となりました。

産地視察も後半

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今年は、契約農家さん以外の田んぼを見ていても

収穫量は日照不足で上がらなそうです。

尾花沢すいかだナッシー

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産地視察中に見つけた・・・

ジャパネット&ダンチュ

昨日CS放送のジャパネットの炊飯テスト・・・発売前の機種という事で画像はNGですので後日UP。Hメーカーの2合釜なんと0.5合~2合炊き。まずかったらまずいといっていい問い事だったので引き受けました。 何年も前に解散したサンヨーの炊飯器の神様といわれた下澤さんにタカタ社長を紹介された事があり、さらに当日ジャパネットの方と話していたらバイヤーのおひとりが当店でお米を買っているとの事。そんな偶然は関係なく今回の依頼だったのですが、少量炊飯はご飯がおいしくないのは常識cryingそれを考えると、吸水もたいしてしないで炊いた割には、「あっ、けっこう炊けてるじゃんという感じでした・・・」やはり熱量は低いので少し柔らかめですが、冷たい水でしっかり吸水させて水を減らせばけっこういいかもと思いきや、お値段聞いてぶっ飛びました・・・happy02おひつとして取り外して食卓に持ってゆけるのは便利だったけど、みんなこんなに少ない量でしか炊かなくなったら米屋も稲作農家も半分以下ですんじゃうねweep

 

これから、ダンチュの取材でご飯炊いてお結び握って明日から又、東北巡業に向かいます。happy01

H26産地視察スタート

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兵庫丹波宮垣さんのコシヒカリ。日照不足で背丈の低い状態でした。

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この後の日照りに期待。3日照ってくれればな・・・

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京都丹後の伊達さん。日照もやや足りませんが

今年は良い出来な感じ・・・

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丹後の山口さんのコシヒカリ。これも良さそう。

 

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福井越前町であきさかり新品種の視察

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福井の農業試験場に寄らせて頂き、いろいろと勉強。

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福井県の農業試験場。契約生産者の田んぼ同様チョット

1株抜かせてもらい検証。

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富山島倉さん夢ごこちの田んぼ

 

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富山島倉さんのコシヒカリ。今年は涼しく曇りも多い為1週間遅れかな

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野沢温泉村の高橋さん。

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今年の野沢もちょっと稲の茎が細いかな、このまま晴が続いて・・・

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日の出前の野沢・・・

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栄村の夜明け

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栃木塩谷の川上さん

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会津やまだずのJr

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会津の3軒の農家で今年の出来を検証

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今年登場、山形置賜農薬不使用つや姫

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山形鮭川村 横山さんのひとめぼれ圃場

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秋田の農業試験場2年目の視察。新品種の栽培特性

だけではなく品種特性・施肥設計・現在の課題取組だけ

ではなく、消費地の現状や炊飯特性から見た品種改良

etc多くの情報交換をして、来年の約束をして立ちました。

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秋田大潟村佐藤君の無農薬おばこの圃場。無農薬としては

いい出来でした。今年お目見えするかも・・・

 

 

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圃場周りをしていると、あっという間に時間切れ・・・

夕日の右側に飛行船が飛んでました。明日の朝残りの

圃場を回って宮城へ・・・

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富田君の特栽ゆめおばこ、昨年より良い感じ・・・

いけてない田んぼもあったけど又来年の課題です。

 

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なんとも山の中は気持ちがいい、今年はお米は受難の

年ですが、今後は生産者によっての品質格差が更に

開いてくるでしょう・・・

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宮城県鳴子のササシグレ。ササニシキの前の世代の

お米です。今年は鳴子のひとめぼれも入荷します。

稲の感じからすると、とても味のあるお米ですよ・・・

今年も、多くの生産者の方たちにお世話になりました。現在の所すべての産地を回り切れておりません・・・・

今年は、台風と吹き返しの熱風日照不足に加えて米価の大暴落と生産者の方達のやる気をそぐ事ばかり

数年前に肥料の高騰があってから、産地周りをして道すがらの知らない方の田んぼの稲の色合いや上がり方

稲の様子が変化してきました。それは猛暑だけではなく米価の下落と肥料の高騰によるコストカットが原因だと

思っています。震災後高騰した米価から元に戻ったのではなくさらに下落。来年は肥料も手間もカットしたお米

が育つと思います。今、飼料米その他の用途のお米を栽培する農家さんが増えてきました。

手間をかけている農家さんほど食べて喜んでもらえるお米を育てたいと思っています。でもそのコストは食べ手

の消費者が納得してコスト負担をしなくてはなりません。近々では値上がりすることは無くても安心でおいしいお

米を食べてもらうには市場にじゃぶじゃぶあるコストカットしたお米と手間とコストを掛けて育てられたお米の違い

を、産地名や品種キャッチフレーズにごまかせることなく選択できる消費者の目と舌も必要だと思います。

そんなことから、当店では品質を維持できる価格で来年の為にも契約農家さんから買い上げる予定です。量販店その他のように相場で上げ下げするお米は仕入れていませんので、安心して食べて頂ければと思います。