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産地視察でぼやき・・・

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以下は私感ですので反論は承ません・・・

●今年もほぼほぼ産地視察を終え、今年の米価大幅下落を見て考える・・・

視察中にどんどん飛び込んでくる農協仮渡の金額。これじゃあ再生産なんかできないだろうと農家でなくてもそう思う。兼業農家は多少ましだが、専業はたまったもんじゃない。  政治的匂いも、これまでの過保護補助金政策の付けも様々な要因があるんだろうが、どう見てもこんな構図自体がおかしい。農協も県等の職員も数年前から若い職員は危機感を感じ、当店のような小さな店に訪ねてきた方も多いが現場に行き意見はいつも無難に退職したいロートルにつぶされる。

この数年産地を回りながら通りすがりの田んぼを見ると、リン酸・苦土不足らしい田んぼをよく見る。他人の田んぼなので稲を掘り返すわけにもいかないので根の状態は解らないが、葉や茎、粒の状態などから見て間違いないだろうしおそらく食べれば微量要素も足りていないだろう。 これは一部には兼業農家で高齢化により一発肥料を使うことが多くなったことで、天候に合わせ生育を見ながらの農業が出来ていない。そして米価の下落と肥料の高騰で粗悪な肥料や微量要素は入れていないことが原因だと思う。誰が食べるのかもわからない米を作っているのだからコストカットして収穫量を上げた方が得である。当然毎日田んぼへ行かないのだから地域や土質に合った水管理なんて出来るわけがない。そして地域の営農指導員も土壌分析はしていても稲なんてよく見てないし食べていない、これじゃ知識だけで役に立たない。

恐らく、来年はコストカットをし過ぎたもやし稲がたくさんはびこり年々土壌成分も枯渇して肥沃な土地なんて無くなってしまうかもしれない。そして、意欲がなくなっていることが最大の悪で、旨い米なんて作るより補助金もらえる様々な米を作る。そんなことをずっと繰り返してきたのに・・・天候による被害の補償は必要だと思いますが、それ以外は他の職業から見たらありえない。補助金無ければ米を作らないならやめればいいと思う。

●本来、お米の価格は消費者が最終的には決めるべきと思う・・・

安全性にどれだけ支払うか、この食味にどれだけ支払うか、このお店にどれだけの価値があるか等々・・・それらを反映して継続的な価格が決まるべきと思う。 一般消費者でも飲食店でも同じこと。今年は1㎏100円台の米も登場するでしょう。1㎏1,000円以上の米もあるでしょう。どちらを選択するかは買う側が決める事。そして売る側もどんな米を取り扱を自分で決めるのが当然。そして農家もどんな米を作るのかを自分で決めるのが当然です。どれだけたたいて安く米を買い売価は安いが利益の大きい米もたくさん出回るでしょう。ご飯も炊けない米屋も撤退すべきだし、お米ではなくご飯になって初めて田んぼの努力が報われるようなそんなお米を僕は取り扱いたいと思う。農家が勝手に肥料を変えたり削減するなら、米を見て買う買わないを決めるような取引となるでしょう。これが一般的。時間はかかるが、とことん話し合って品種や農薬制限ごとに3年先を見ながら契約栽培方針も決め作ってもらうのか。私は、今年も産地周りをしていて後者を取ることを更に決意した。「その代り、お互いがプロとして切磋琢磨しないと大変だけど・・・」

●これから農家も米屋も米を取り扱うもの全て戦国時代に入った・・・

少なくても、当店がお付き合いしている農家さんは「人間が食べておいしい、嬉しい、よかった」と思える米を作りたいと思っている。でも時代流されて方向を見失うかもしれない。産地周りを10数年続けていた間に長いところでは20年以上が立ち年を取りました。まだ後継者が居るところはいいが居ないところは厳しい。20代で知り合った生産者も30、40近くになってきた。私も50を過ぎて自分の立ち位置を変えるつもりもないので、「余計なコストはどんどんカットするけど味や安全性を損なうことは拒否する姿勢は変わらない」よう自分に言い聞かせている。それははたから見たら強硬に産地周りをしながら生産者と語る事田んぼに入ることが喜びであり、東京ではこんな生活したくないと思われるような昼間は精米 夜は東京駅で炊飯しお結びをにぎるという毎日を過ごしているからかもしれない。 天候が激変し食の体系が変わる中でも価値に見合ったお米を育ててもらい、それを当店のお客様たちが認めてくれなければ退場すれば良いと思っています。

 

 

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