飯切りの達人
「飯切り」の重要性
炊飯の重要な仕上げ工程に、飯切り(ほぐし)があります。これが適正に行われたか どうかで ご飯の 「照り・粘性・弾性」が引き出され食感が良くなり、又ご飯の保存性も格段にアップします。
① 炊飯終了後、約10分で蒸らし完了「蒸らしによって周りの水分が落ち着きます。」「マイコン炊飯器の場合は蒸らし終わってから炊き上がりのブザーが鳴りますが、高速炊飯では蒸らし時間は含まれていませんのでご注意ください。」蒸らし時間は、短すぎると火の入りにバラつきが出来、長すぎると水っぽくなります。
② シャモジの表を釜のフチにそわせてグルリと1周・・釜からはがす
③ 釜の中央に十字を切り、1区画ごとに底から返すようにして、そのブロック毎に全体をシャモジで切るように手早くほぐすことがポイント!「余分な水分をとばす事が大切・・・」
炊き上がりは、ご飯の上の方が硬く、中の方が軟らかく炊き上っている上、釜の中でご飯が密になっています。底のご飯が水っぽかったら、次回は水を控えてね・・・ |
ワンランク・アップ充分冷たい水で吸水されたお米を高速炊飯「電気釜では高速・早や炊きでないとムラシが終わってからお知らせさんとなってしまいます。」で炊き上げ、炊き上がったら直ぐに飯切りを先にしてから後、10分蒸らして下さい。そのまま蒸らしてから飯切りするよりワンランク・アップの食感と、冷めた時の食感もアップします。 |
今ではお櫃に移すことが無い為、釜内で炊き上がりそのままにして置くと、べちゃっとしてしまうだけでなく、上のご飯の重みで下のご飯がつぶれてしまいます。そして余分な水分が釜底に廻ってしまいます。特に粘りの強いご飯は下が団子「玉」になってしまう事も有りますので飯切りは必ず行なって下さい。少ない炊飯量では十字に切らなくてもそこから持ち上げ、割り切る様にお米の粒を空気に充てて余計な水分を飛ばすような感覚でほぐすことが大切です。