お箸の国の物語

ふなくぼ商店

炊飯量と炊飯器の大きさ

お米の炊飯量とお釜のサイズ

お釜の熱量は限られています。基本的はお釜のサイズの6~8割の量で炊いて下さい。3合釜なら2合程度、5.5合釜なら3~4合

1.電気炊飯器の場合

お釜の熱量は限られている為、後は釜の素材や熱伝導方式で各社しのぎを削っているのですが、基本的には釜の深さと広さに対してお米(水の量)が浅すぎれば早く沸騰しすぎ、多ければ時間がかかり過ぎる。「冷たい水と夏場の水の水温の違いでも同じように沸騰までの時間が異なってしまいます」

これらによって、例えば10割の量で炊くと釜に接している底と周りに熱が先に伝わり、中心部はなかなか火が入らない。少ない場合には、お米の中心部迄熱が届く前に早く沸騰しすぎてお水が無くなってしまう・・・等のような事になってしまいます。

ポイント・・・半分以下で炊く時は、少し水を多めに

お釜に目一杯炊くのは、蓋と釜の間の空間も少なく下のごはんもつぶれてしまうので、避けて下さい。

 

2.直火(一般家庭)の場合

スコンロにより火が減が異なるもの多く一概に言えませんが、釜のサイズやコンロにより火のサイズが異なるコンロ場合は火にかけて8~10分程度(炊飯量により)で沸騰しないのであれば、火力に対しての炊飯量がオーバーしている可能性があります。直火の詳しい炊き方の目安は別途お尋ね下さい。

プロの料理人は調理の量によって鍋を変えますが、家庭ではなかなかそうはいきません。料理店でもお釜は1種類の所が多く忙しい時と暇な時で炊き加減がバラバラなお店も多くみかけます。

炊飯量の少ない方は、6~8割程度の適量で一度炊いて頂き、残りご飯を美味しいうちに冷蔵庫へ。翌日~2日程度なら冷凍より冷蔵の方が美味しくレンジアップ出来ます。「詳しい方法は別紙でご用意。お尋ね下さい」

炊飯量の多い方は、サイズの大きい釜に変えて頂くしか方法がございませんが、強いてあげるならシッカリと吸水をさせ炊きあがったら直ぐに飯切り(天地返し)をして炊きムラを少しでも防ぎましょう。

今お使いの釜の特性を知りましょう

仕事上電気釜だけでも10台以上を所有していますが、IH釜でも種類によって炊き上がりは大きく違います。炊飯に必要な条件をお話します。吸水が充分に行われている前提で、点火してから沸騰までに炊飯量によって8分~10分・沸騰点を1分ほど維持して。98度以上の蒸し煮時間が8分~10分そして蒸らしが10分~15分必要となります。IH電気釜のマイコンは前炊きで弱火で吸水を促進させるようになっています。このゆるやかに沸騰させたり、ぬるま湯で吸水を促進させることが、粘りやコシの無い状態に炊き上げてしまう場合もあります。同サイズの釜で同量炊いてもこのマイコンの各メーカーの設定次第で普通炊飯をした時に、あるメーカーは40分で炊き上がり、あるメーカーは90分かかるという事になります。当然炊き上がりの状態も別のお米かのようになります。又、火力の弱い電気釜で炊飯量一杯に炊いてしまうと、煮てしまう時間が長くなり軟らかくコシの無い炊き上がりになります。圧力IH厚釜の場合は、モッチリ炊き上がり、スチームIHは柔らか目に炊き上がります。

 

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